入所(にゅうしょ)するキミと
その保護者(ほごしゃ)へ
キミの入所(にゅうしょ)にあたっては、
児童相談所(じどうそうだんじょ)、その他(た)関係機関(かんけいきかん)から情報提供(じょうほうていきょう)を受(う)けます。
(関係機関(かんけいきかん)とは、前(まえ)の学校(がっこう)や保育園(ほいくえん)などのことです)
- キミの名前(なまえ)や住所(じゅうしょ)
- キミが何(なに)に困(こま)っているのか
- キミ自身(じしん)のこと
- 家族(かぞく)のこと
- 学校(がっこう)のこと
- 友達(ともだち)のこと
- なぜファームにくることになったのか
- どうすればその問題(もんだい)が解決(かいけつ)できるのか
- いつ家族(かぞく)の元(もと)へ帰(かえ)れるのか
これらを、キミのプライヴァシィと言(い)います。
キミのプライヴァシィを知(し)るのは、
キミがファームで生活(せいかつ)してゆく上(うえ)で、またこちらの学校(がっこう)へ通(かよ)うにあたって、なるべくうまくやってゆけるようにするためです。
たとえば、
キミに「えびアレルギィ」があるなら、ファームでの食事(しょくじ)づくりで気(き)をつけなければいけませんね。
学校(がっこう)での給食(きゅうしょく)も同(おな)じです。
だからファームの職員(しょくいん)だけでなく、学校(がっこう)にもその情報(じょうほう)を伝(つた)えます。
あるいは、
キミの勉強(べんきょう)がすごく遅(おく)れているのに、学校(がっこう)でむずかしい勉強(べんきょう)をやらされたって無理(むり)です。
だからそれを学校(がっこう)にも伝(つた)え、先生(せんせい)に理解(りかい)しておいてもらうのです。
こういうことは、普通(ふつう)、家族(かぞく)がお互(たが)いのことをよく分(わ)かり合(あ)って生活(せいかつ)しているのと同(おな)じです。
また、お医者(いしゃ)さんに行(い)けば、症状(しょうじょう)をくわしく説明(せつめい)するのとも似(に)ています。
しかしキミ(キミの家族(かぞく))にとって、あまり知(し)られたくないこと、触(ふ)れられたくないことがあるはずです。
ですからファームではキミのプライヴァシィについて、次(つぎ)のように決(きめ)めています。
必要(ひつよう)ない人(ひと)に教(おし)えたり、記録(きろく)を見(み)せたり、配(くば)ったり、関係(かんけい)ない人(ひと)と話(はな)し合(あ)ったりすることはありません。
これは、守秘義務(しゅひぎむ)と言(い)います。
この守秘義務(しゅひぎむ)は、お医者(いしゃ)さん、弁護士(べんごし)、警察官(けいさつかん)などにもあるものです。
そしてたとえば、ファームの職員(しょくいん)であれば、ファームを辞(や)めた後(あと)も守(まも)らなければならない義務(ぎむ)です。
また、キミのことを関係者(かんけいしゃ)と話(はな)し合(あ)うときも、次(つぎ)のように気(き)をつけるようにします。
キミ(キミの家族(かぞく))の心情(しんじょう)をできるだけ傷(きず)つけないよう、あるいは不愉快(ふゆかい)な思(おも)いをさせないよう、十分(じゅうぶん)気(き)をつけます。
これを、個人(こじん)の尊厳(そんげん)を守(まも)ると言います。
個人(こじん)の尊厳(そんげん)は、人(ひと)が人として生(いき)きる上(うえ)でもっとも大切(たいせつ)なものです。死(し)にいたるときさえも尊重(そんちょう)されるべき重要(じゅうよう)な部分(ぶぶん)です。
以上(いじょう)、
これらのことはすべて、人(ひと)の心(こころ)の中(なか)の問題(もんだい)なので目(め)には見(み)えないけれど、キミを援助(えんじょ)するにあたって、
キミのプライヴァシィを守(まも)ること、尊厳(そんげん)を守(まも)ることを、ファームの職員(しょくいん)全員(ぜんいん)が誓(ちか)います。
個人情報に関する職員心得
外部からの電話で問い合わせがあったとき
- 例)
- 「○○という子どもがいますか?」
- 「○○という子どもの親の住所を教えてほしい」
- 対応方法)
- その場で即答しない。
例)「直接お応えしないことにしておりますのでご了承ください」 - 必要があれば、こちらから折り返し返信することを伝える。
- いったん電話を切り、相手先を確認する。
(どのような組織か、そのような人物がいるか・・・) - 電話帳などで番号を調べ、かけ直す。
外部からの電話で児童の呼び出しがあったとき。
- 対応方法)
- その場で取り次がない。
- いったん電話を切り、相手先を確認する。
(どのような組織か、そのような人物がいるか・・・) - 電話帳などで番号を調べ、かけ直す。
職員に関する問い合わせがあったとき。
- 対応方法)
- その場で取り次がない。
- いったん電話を切り、相手先を確認する。
(どのような組織か、そのような人物がいるか・・・) - 電話帳などで番号を調べ、かけ直す。
「ケイスファイル」、「医療用カルテ」その他の、記録類。(デジタルデータも同様)
- 対応方法)
- 事務所以外に勝手に持ち出さない。
- 持ち出す場合、管理職の了解を得、ノートに記入する。
- ファクスでやり取りしない。
ケイス会議、研修会(児童相談所を除く外部機関とのもの)
- 対応方法)
- 協議用に作成したファイルがあるとき、原則として終了後回収する。
ケイス会議、研修会(児童相談所を除く外部機関とのもの)
- 対応方法)
- 協議用に作成したファイルがあるとき、原則として終了後回収する。
迷ったとき
- 対応方法)
- 当事者の身になって考える。
退職する時、退職した後
- 対応方法)
- 関係書類(メモなども含む)の管理はすべてファームに委ね、また、記憶にあるものも口外しない。
もし、個人情報が漏れたときは、その内容と事実経過を可能な限り公表します。