神奈川・茅ヶ崎の児童養護施設=癒しのための巣づくり

朝風静かに吹きて


私家アレンジ版

 

メンデルスゾーンですねえ。
メロディも優しいですし 和音進行が心地いいですねえ。

メンデルスゾーンは熱心なルター派信者だったといいますが この曲(原曲)は特に宗教的なものではなかったんだろうと思います。

「アンクルトムの小屋」の作者スト―夫人が書いた詩をつけて賛美歌に編曲されたのは後のことです。

メンデルスゾーンは「無言歌」というジャンルにおいて48もの曲を残しており これはその中の『慰め』という曲です。
『慰め』という題名は 『朝風静かに』の讃美歌とマッチしているように感じますが しかしこの題名はメンデルスゾーン本人がつけたものではないという。

昔は 音楽でも絵画でも 作者は一々題名を付けない場合が多いですよね。そういう習慣がなかったのかもしれないし 創作に没頭するため一々つけていられないということもあったでしょう。

 

たとえばメンデルスゾーンにしてみれば 曲を作ることに情熱が湧くんであって 題名の整理なんかにカマっていられなかった。
でも後々の人々にとってはそれじゃあ困る。だからそれぞれの作品を区別するために付けた。商売上 あるいは学術的に必要だったから便宜上付けたわけですね。

ですから 特に絵画などでは 絵の内容を即物的具体的に説明するだけの題名が多い。
(ピカソも 自分で作品に題名を付けることはなかった。ただし有名な『ゲルニカ』の場合は 創作中からいろいろと物議があったので ピカソ自身も便宜上『ゲルニカ』と呼んでいたものがそのまま題名となったようですね)

でも『慰め』ならいいですよね。曲調にあってる。
ただ「無言」だったのに「歌詞」がついて歌われてるってね…

 

オマケ
“Solace”という曲があります。
まろやか~で優し~い。
スコットジョプリンのラグタイムで 私 大好きな。
で これの意味が ”慰め” なんですね。
(ハイ 最後 無関係のオハナシでした)

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