フィートリッヂは
知性の萌芽を促します
「子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。 大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」
=マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリ・メソード≪三つの柱≫
【子ども】
子どもは、発達のそれぞれの過程において、それぞれに特別な興味、こだわりを芽生えさせます(敏感期)。
そして『やってみたい』と思うその意欲と時を逃さず、納得ゆくまでとことん繰り返し行えることが、発達の上ではとても重要になります。何かに集中して取り組んでいる時、子どもは平和に満たされているのであり、その充足感が自立へと向かう基礎となってゆくのです。
【環境】
それぞれの敏感期にある子どもには、時を逃さないことと同時に、それにふさわしい環境が大切です。
モンテッソーリ・メソードにおいては、物、人、自然の全体感の中で捉え、整えられた環境を整備します。
【教師】
モンテッソーリ・メソードにおいて教師は「教える人」ではありません。
モンテッソーリ教師は、その子の自発(萌芽)のタイミングを的確に捉えるため、常に注意深く観察し援助する人であり、活動の自由を保障する「人的環境」です。そしてそのための専門的訓練を受けています。
〔整えられた環境 4つの要素〕
「興味を惹く教具」
「それを自由に選べる構成」
「3才の幅をもつ異年齢混合のクラス編成」
「教師」
モンテッソーリ・メソードの内容
≪4つのステップ≫
■活動の周期■
=〈自由に遊ぶ〉
⇒〈繰り返す〉
⇒〈集中する〉
⇒〈充足感をもって終わる〉
≪5つの実践科目(おしごと)≫
■日常生活の練習■
ボタンかけ、せんたく、アイロンがけなどの生活技術の練習を通し、生活の自立と同時に、心の自立へと成長してゆくよう働きかけます。
「模倣期」と「身体発達と敏感期」とされる2~3歳から、指先の作業、体の使い方など、実際を学んでゆきます。
■感覚教育■
感覚の発達は知的活動の基礎です。
≪感覚の敏感期≫にある子どもは、小さな物音を聞きつけたり、あらゆる物を触ったりしながら感覚器官を発達させてゆきます。
≪無意識から意識化へ≫ (・・・「どうして?」)
大人の模倣など、無意識に吸収していたものを、意識的に整理しようとする。
≪知性の萌芽≫
『これ』と同じものが『あっちにもある』ことに気づいたり、似たものを集めたり並べたりするのは知性の萌芽。
「感覚教育」では、このように〝感覚の洗練〟〝抽象概念の獲得〟〝考える方法を身につける〟ことを目的としています。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感を刺激する教具を用い、「対にする」「段階づける」「仲間分けする」などを体得します。
■言語教育■
言葉は、思考と、コミュニケイションの道具。
ものの名前「名称・名詞」から、ものの性質「形容詞」へ。
さらに「動詞」「助詞」を学びます。
「絵合わせカード」「五十音カード」などを用い、話す、読む、書く、やがて文法・文章構成へと進みます。
■算数教育■
運動、感覚から 抽象へ
感性的認識から 抽象的認識へ
具体から 抽象へ
(モンテッソーリの言う発達理論)
上記の理論に基づき
数量について、教具を用いた具体的感覚から、抽象へと発展させます。
具体的に捉えられ「量物」
それを言い表す「数詞」
書き表す「数字」
■文化教育■
動植物、地理、歴史、道徳(宗教)、音楽、体育、美術さらには、生命の神秘への興味や芸術に関する表現力など多岐にわたった能力を育みます。
≪制作≫
色、形への興味などから、創作意欲を刺激します。
≪リズム≫
音を感じる、体を動かすなど、音楽の楽しさを伝えます。
≪文化≫
動植物の観察から、世界各国の文化、地球、太陽などについて知り、最後に『自分の歴史』を編集します。
≪体操≫
歩く、走る、飛び跳ねるなど、身体的調整力を自然な経過を辿って養います。
〔3才児〕〔4才児〕〔5才児〕
≪読み聞かせ≫
日本語のひびき、リズムをあらためて取り出すことから、友達、家族、季節などの実体験に絡め、さらに想像力を刺激する本を紹介してゆきます。
フィートリッヂ
では
知性の萌芽する敏感期。
フィートリッヂでは、知的好奇心が自発的に表れるよう、“細心の観察眼”と、“穏やかに待つ姿勢”をもって援助します。
■自由な個別活動の保障■
フィートリッヂの子どもは、ひとりひとりが個々に、その発達段階において興味の向いた活動に出会います。自分の活動を自分で選び、自分のペースで納得ゆくまで繰り返し活動します。
教師は、それを強いることなく、妨げることなく、援助するために寄り添います。
■自発性■
教師は、子ども一人ひとりに目を向け、自由な個別活動を保障することによって、各々に秘めた知的好奇心が自発的に表れるのを待ちます。一斉教育では得られない自発性を重視する保育です。
■縦割りクラス編成■
3~5才の年齢縦割りの関係の中で、子どもたちは互いに刺激し合い、社会性や協調性、いたわりなどを自然に学び合います。
■環境整備■
教具、教具棚、イス、机、鏡、時計、床、壁、食事、園舎、園庭、植物・・・
あらゆるものを慎重に選び、配置し、デザインしています。柔らかさ、あたたかさ、穏やかさ、清潔さ、統一感、全体感を大切にした環境です。
子どもたちが、安心してのびやかに、自由に活動できることに配慮しています。
≪教具≫
色、形、大きさ、重さ、長さ、手触り、質感など、すべてにこだわった教具が体系化されています。これらに触れることで、子どもたちの繊細な五感が穏やかに刺激され、ものの質量、数量、しくみ、機能、概念が、実感と経験に基づいて体得できるのです。
さらに、子どもの目線で見渡せる高さに整然と配置することにより、自由と秩序を視覚的に示しています。
フィートリッヂの
保育計画
■クラス活動分保育計画■
年齢に応じたクラス編成で各々の活動計画を立案、実践します。
〔0才児〕〔1才児〕〔2才児〕
〔3~5才児〕
■個別活動分保育計画■
クラス活動とは別に、年齢別の個別計画を立案、実践します。
〔0才児〕〔1才児〕
〔2才児〕〔3才児〕
〔4才児〕〔5才児〕
■食育計画■
食べることの楽しさ、食べものへの興味に配慮した食事を提供します。
〔0~1才児〕〔2才児〕
〔3~4才児〕〔5才児〕
■保健計画■
各診療科ごとの健診、検査により、健康管理を行います。
〔0~1才児〕〔2才児〕
〔3~4才児〕〔5才児〕