お雛さまって 封建制度の象徴なんであまり重んじる気はありませんが 頂き物ですし まあ眺める分には綺麗はキレイなんで毎年飾っています。
で それもあってファームでは「平ら」に並べています。段飾りは見た目にも面白くない。この方がデザイン的に綺麗ですね。
さて
お内裏様とお姫様の左右です。
ファームではお内裏様を あえて向って「右」に飾っていています。関東では普通「左」ですね。これが日本の主流ともなっているようです。
しかし京雛は「右」です。これは 日本では古来 格式が高いのは「左」(向かって「右」)とされていたため 京雛は今でも お内裏様は「お姫様の左」(向かって「右」)に飾っているんです。
ではなぜ関東では「向かって左」なのかについては 大正天皇説が有力のようです。その即位の礼に洋装で臨んだ大正天皇は 西洋式に皇后陛下の右(向かって左)に立ったところから広まったのではないかと。「国際儀礼では右が上位」という西洋式に習ったという説です。
ところで
私の子どもの頃は「お雛さまは 早くしまわないとお嫁に行きそびれる」なんてことが言われていました。これの根拠は何なのかわかりません。
それより
お雛さまって 買えば安いものじゃないし 母から娘へ大切に代々受け継がれてゆくものだと 何となく思っていましたが 元々は悪霊を身に吸い取ってくれるものなので 昔は 川へ流して供養したんだと聞いたことがあります。それからすると悪霊を代々受け継いじゃたいへんですよね。悪霊怨霊の詰まったお人形じゃあ。
でも あんな高価なもの(特にファームで頂いたものはウン十万だと思います)は 飾り終わったからと言って毎年供養(処分)するってわけにもいきません。
まあ高価になっていったのも人形業界の営業戦略もあったでしょうけど。
モノゴト由来と言っても やっぱり諸説あるわけですよ。
さあてどうする?
(ファームではもちろん10年以上 頂いたこれを飾っています)