こんにちは。まだまだ新人のaiです。

私は昨年の夏の終わりごろ、7年間私を育ててくれた北の大地からはるばるやってきました。「北海道を出る!」と決めていたので、都会(?)へ出てくることへの不安はそれほどなく、むしろ“早く脱出したい”と思っていたので、北海道への未恋というものはなく、新しい場所での新しい生活が待っていると思えば期待の方が大きかったです。

いざこちらへ来てみると、残暑がまだまだ続いており、初めに私を襲ったのは暑さと蚊でした。北の国とは違う夜も眠れぬ蒸し暑さに、緑が豊富なファームでは蚊も豊富に居らっしゃるわけで…。あまりの腫れとかゆみに我慢できずに、虫さされで生まれて初めて皮膚科通いでした。

他の環境面ではとてもすばらしく、住みやすい所だなあとは感じています。北の海とは違う青い海に、目の前に見える江ノ島。また、普通に道路をサーフボードをのっけて走っている自転車に、沖縄でしか見た事のない南国の植物がたくさん植えられていて…。その何もかもが私にはとても新鮮で、仕事にもとても気合が入っていました。しかし、だんだんと日にちを重ねるごとに、施設の現状や子ども達の次から次へと度重なる問題、勉強不足、何も出来ない自分がいて、ただただ落ち込みと疲れの日々です。

そんな時に、ふと北海道の事を思い出します。今まであまり好きにはなれなかった場所なのに、離れてみて初めて、土地の良さや人の温かさ、学生生活でどれだけ自由わがままに暮らしていたかという事です。“その時に戻りたい”、“あの頃は良かったな”などとは思いませんが、“あの大きな大地とたくさんの人々が今の私を育ててくれたんだ”と、とても感謝していますし、得たものをこれからの人生で生かしていければと思っておりますが…、現実は不安と焦りで必死ですが(苦笑)。