〔基礎コンクリートの打設〕
ホースから圧送された生コンが 型枠の中へ注入されてゆく。
上の写真で細く見えるホースはバイブレーター。流し込まれたフレッシュコンクリートを、鉄筋の隙間や型枠の隅々にまで充填するために、2本のバイブレーターで“揺さぶり”をかけています。
バイブレーターでやることを 手作業でもやっている。
上から突いたり 型枠の壁を叩いたり。
この他タッピングという (平らな広い面積だと)ペタペタ叩く作業もある。
どれも 生コンを隅々まで詰め込むことはマンマ見た通りだが 実は”緊密なコンクリート”を作るという結果をうるためには重要な”ひと手間”でもある。生コン打設のキモであると言っても過言ではない(と 私の浅薄な知識では捉えています。というのも 今回の建築で私は多くの専門書も読んでみました(もちろん流し読みですが))。その中に「ひび割れの無いコンクリート」というのがあって そこには この”叩く” ”突っつく”ことの重要性が懇々と説かれていたからです。
ミキサー車の女性ドライヴァー。茶髪をなびかせて。
ところで
どう見ても「流し込み」としか見えないこの作業を、業界では生コンを「打設する」 「打つ」と言っています。その所以は恐らく、上述したような「叩く作業」 ここにあると思います。
昔 生コンは今よりも粘度が高く バイブレーターもなかったので 流し込んだ後はひたすら突つき 型枠をひたすら叩き 「打って」いたのでしょう。
この現場を見ていても 入り組んだ鉄筋の隙間や型枠の隅々にまでしっかし充填する点だけをみても この作業がいかに重要かがわかります。
(あちこちでよく 気泡の大きく残ったコンクリートを見ますもんね)