神奈川・茅ヶ崎の児童養護施設=癒しのための巣づくり

ナルドの壺

「ナルドの壺」

詞・曲】 讃美歌391
アレンジ】 Y.A.


私家アレンジ版

 

これは 私の父の葬式で歌われた讃美歌です。雑司ヶ谷(東京池袋)のお墓の前で歌ったのを覚えています。
というより 恐らく その後も何かにつけて歌っていて 覚えているような気がしているだけなのかもしれません。なにせ 父の亡くなったのは私の4歳の時ですから。

(キリスト教の)お葬式では一般的に 「故人の愛唱讃美歌」が歌われますが これが父の愛唱歌だったかどうかは わかりません。

歌詞の4番に「この世の業終わりて 天つ国に帰らば」とあります。
宗教とはそもそも 人生の迷いや死への恐れに何らかの答えを望むものです。それに クリスチャンにとって死は 「主に呼ばれる」「主に近づく」ことでもあります。その意味では この曲が好きだったとしても何らおかしくはありません。

死の直前 父は駒込の病院に入院していました。私たちがお見舞いにゆけばその帰り 病室用の浴衣にどてらを羽織ったままで駅まで送ってきていた父の姿が それこそセピア色の残像として脳裏に浮かんできます。
まだ30代と若く 幼い子どもたち(6歳の姉と4歳の私)を前にして死を迎えたわけですから そこはやはり心残りだったのではないかと思います。

いずれにせよこの曲は 私にとって 父の死と結びついて記憶する一曲となっています。

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